平成11年初版 文庫判 P160 カバー背および小口からページ端にかけてヤケ
平成11年初版 文庫判 P160 カバー背および小口からページ端にかけてヤケ
釈迢空(折口信夫)の没後、昭和30年に中央公論社から刊行された第六歌集を文庫化。
著者生前に編集を終えていた昭和16年3月〜23年1月の作品と、それ以後28年までの作品を門弟の鈴木金太郎・伊馬春部・岡野弘彦が編集した作品、あわせて988首を収録。
目次:
【倭をぐな】
長夜の宴(十七首) {長夜の宴/静かなる庭}
故宮の草(二十五首) {故宮の草}
やまとをぐな(三十六首) {春洋出づ/飆風/厳冬に向ふ/やまとをぐな}
熱鬧に住む(三十六首) {家常茶飯/伊豆の翁/松かぜ/三矢先生二十年祭/熱鬧に住む/昔恋}
はるけき空(四十三首) {ひと日の後/優越/はるけき空/千樫十三年忌も過ぎぬらむ/春寒/硫気ふく島/彼岸ごろ}
野山の秋(二十四首) {昭和廿年八月十五日、正坐して/野山の秋}
茫々(四十三首) {心深き春/春茫々/日の光り/淡雪/還り来にけり}
静かなる音(四十六首) {静かなる音/春雪/遊び/なには人に寄す/たぶの木の門}
朝花(五十三首) {鄙の湯/雪と谷うつぎと/朝花/ある日かくて/佐渡にわたる}
古 き扉(四十四首) {夏たけて/流離/静けきに還る/夜半の音/行く雲/古き扉/せゝらぎ/穢き土/いのちなりけり}
淡雪の辻(四十八首) {寂けき寿詞/睦月の声/水の面の春/冬の光り/昭和二十二年元旦/二月十一日/淡雪の辻/とりふね/曙の雨/九十年}
昔の卓(六十首) {碧き午後/あすたぽぼの夢/親を憶ふ/竟に還らず/恥情/調和感を失ふ/犬儒詠/池ある寺/蝉}
白玉集(六十三首) {自動車来たる/那覇びと/言問/虚国/白玉集/冱寒/春遊ぶ/陽炎ふ日/海のあなた/わが饗宴}
【後をぐな以後】
楡の曇り(九十七首) {北京/焦燥/焦燥 二/飛鳥/低回/琉球/家常茶飯/おとづれ/さびしき婢/津島大宮司家絶えむとす/老い}
虜囚(八十三首) {いきどほりつゝ/顎田へ/出湯にて/すべなき民/波の色/虜囚/五浦にて/如月空/城隍の塵/新春/暁の草/くなどの前/静けき春/春の反語}
石の上にて(九十五首) {韮露古風/遊び/矚目/騒音/歌舞伎芝居後ありや/山居/水面/あくびの如く/春帽/睦月来たる/春聯/輝く朝/遥けき春/春七日/石の上にて}
嬢子塋(百二十八首) {氷雨の昼/冬至の頃/睦月ついたち/雪崩/朝空/国の祖母/硫気噴く島/沖縄を憶ふ/醜/若き明治/春のまどみ/静かなる光./春聯翩々/わが頼み/埃風/嬢子塋/壁のうへ/追憶/弔歌}
遺稿(四十七首) {遺稿 一/遺稿 二/遺稿 三}
発表年月
追ひ書き
解説(岡野弘彦)
釈迢空略年譜