1987年新装版4刷 四六判 P180 カバー少スレ、背および端少ヤケ、下端少破れ、内側少時代シミ 小口少ヤケ、時代シミ
1987年新装版4刷 四六判 P180 カバー少スレ、背および端少ヤケ、下端少破れ、内側少時代シミ 小口少ヤケ、時代シミ
“不世出のバレリーノ、ワスラフ・ニジンスキー。人びとは、ニジンスキーのおどりを評して、「彼は天から舞いおりる」 といったという。彼は精神と肉体の二元論を排して、おどりを「宇宙の根源にあるリズム」として表現した。彼の活動期間は短く、振付作品もわずかに四つにすぎないが、それにもかかわらず彼は、今日にいたるまで多くの人びとを魅了しつづけている。若くして精神分裂病に倒れるまでの彼の生涯は、まさにバレエ芸術そのものの体現であった。
本書は、ニジンスキーの悲劇的な生涯をたどりながら、彼における「身体」と「おどり」の不即不離の関係を、身体の現象学を手がかりにして明らかにする。なお本書は、紀伊國屋新書版「肉体の芸術」 を改題したものである。”(カバー袖「本書について」より)
目次:
まえがき
I 別世界からの客人 ―上昇と変容―
II 牧神の午後 ―〈身体〉・おどりの現象学―
III 神との婚礼 ―狂気とおどり―
むすび