1979年度作品 B5判 並製本 P144 表紙ヤケ、ホチキス錆びによるシミ汚れ 小口からページ端にかけてヤケ
1979年度作品 B5判 並製本 P144 表紙ヤケ、ホチキス錆びによるシミ汚れ 小口からページ端にかけてヤケ
寺山修司の1979年度作品として西部劇場でおこなわれた「天井桟敷」による公演の台本。
バルトークの歌劇『青ひげ公の城』を題材としつつ、その舞台裏で起こる事件や不条理なやりとりを描いた、メタフィクショナルな作品。
『青ひげ』のヒロイン「七番目の妻」役を演じるために劇場にやってきた少女は、劇の内容について仔細を知らされないまま楽屋で待機することを命じられるが、そこを脱け出して他の俳優たちや、舞台監督、大道具といった裏方スタッフ(役の人物)とやりとりを繰り広げる。
『青ひげ』劇中の台詞や場面が挿入されながら楽屋裏での様々な人間模様や事件が展開され、劇と現実が交錯してゆく。
スタッフ・クレジットには脚本・演出の寺山、音楽のJ・A・シーザーのほか、美術の合田佐和子と小竹信節、衣裳のコシノジュンコなどが名を列ねる。