2005年1刷 文庫判 P283 帯角折れ跡 小口および末尾ページ端ヤケ
2005年1刷 文庫判 P283 帯角折れ跡 小口および末尾ページ端
“昭和十四年五月、満蒙国境で始まった小競り合いは、関東軍、ソ蒙軍間の四ヵ月に亘る凄絶な戦闘に発展した。
襲いかかる大戦車群に、徒手空拳の軽装備で対し、水さえない砂また砂の戦場に斃れた死者八千余。生還した三人の体験談をもとに戦場の実状と兵士達の生理と心理を克明に記録、抑制された描写が無告の兵士の悲しみを今に呼び返す。
芸術選獎文部大臣賞、吉川英治文学賞受賞の戦争文学の傑作。”(カバー裏紹介文)
目次:
序の章・草原での戦い
一の章・あの稜線へ 鈴木上等兵の場合
二の章・小指の持つ意味 小野寺衛生伍長の場合
三の章・背囊が呼ぶ 鳥居少尉の場合
【参考資料】
対談 ノモンハン 一兵卒と将校・下士官(司馬遼太郎、伊藤桂一)
単行本あとがき
著者から読者へ
解説(勝又浩)
年譜(久米勲)
著書目録(久米勲)