昭和54年初版 文庫判 P298 カバー少スレ
昭和54年初版 文庫判 P298 カバー少スレ
“さんさんと陽が降りそそぐ梅雨晴れの真昼。盛装を凝らした若い美貌の女性が一人。緑の畦道を歩いて来たかと思うと、折から驀進してきた列車に、突如、飛び込んだ。そして、傍らには、一本の派手なダンダラ模様のパラソルが残されていた。
その日の夕刊は、自殺者が県随一の富豪の合様で妊娠していたことをセンセーショナルに報道していた。稀代の色魔と呼ばれるある医学士との深い関係に将来を悲観したらしい。
だが、事件の真相は思わぬところにあった……。
華麗妖美な世界へと誘い込む夢野久作の幻想の世界。他にブラックユーモア風の「怪夢」「いなか、の、じけん」等7篇収録。”(カバー袖紹介文)
目次:
空を飛ぶパラソル
いなか、の、じけん
復讐
ココナットの実
怪夢
キチガイ地獄
老巡查
白菊
解説(郷原宏)