1994年 11.0×16.0 P331 カバー僅スレ、僅汚れ、背少ヤケ 小口少汚れ
1994年 11.0×16.0 P331 カバー僅スレ、僅汚れ、背少ヤケ 小口少汚れ
“古来、聖なる色、ゆゆしい色とされる「白」 ―オシラ様、シラヤマをはじめ「白」をめぐるフォークロアに、またミロク世、性信仰、大師信仰などの諸相に、日本人の思惟の潜在的構造をさぐりあてる。”(カバー紹介文)
宮田登が30代の時期(1960年代後半〜70年代初め)に雑誌や新聞などで発表したエッセイ20篇を収録。
1974年に大和書房から『原初的思考』のタイトルで刊行されたものを改題。
第I部で表題作をはじめ白山信仰や「白」を題材とした3篇を収め、第II部では民衆のミロク信仰およびユートピア観について、第III部ではいわゆる民俗信仰に関する種々のテーマについて、第IV部では民俗学による歴史研究の立場を論じたもの、という構成になっている。
目次:
【I[】
ウマレキヨマル思想
白のフォークロア
シラと稲霊
【II】
終末観と世直し
民間信仰における世直し
「ミロクの世」の構造
メッシアの系譜
隠れ里考
金華山と隠れ里
【III】
民俗信仰における性
民俗信仰における怪奇性
民俗信仰における遊び
大師信仰と日本人
日本人の霊魂観
日本の民俗宗教
【IV】
地方史研究と民俗学
「世直し」研究と民俗学
文献と伝承
日本民俗学批判についての一私見
柳田民俗学と柳田国男論
あとがき
初出一覧
平凡社ライブラリー版あとがき
解説 ―「原初的思考」の民俗学(小嶋博巳)