2003年 四六判 P544 帯付 カバー少汚れ
2003年 四六判 P544 帯付 カバー少汚れ
“60年代アンダーグラウンドの旗手、若松孝二、大島渚らと伴走、ゴダールをも凌いだ異才、そして、パレスチナへと旅立ち世界を震撼させた日本赤軍兵士
伝説からの帰還をへて、はじめてあかされる越境と転戦、怒涛の半生とその時代。”(帯文)
目次:
I 少年時代まで
{八幡で生まれて/絵画、そして詩への接近/高校演劇への傾倒/「革命」との出会い/演劇から映画へ/映画体験}
II 日本大学芸術学部新映画研究会
{映研との出会い/六〇年安保へ向かって/『シュールレアリスム宣言』の衝撃/VANの設立/映研から新映研へ/『椀』/全日本学生映画祭/『ドキュメント6.15』をめぐって/VANをめぐる人々/記録映画作家協会との交流/自立学校、東京行動戦線/六〇年代日本映画」/『鎖陰』/「鎖陰の儀」/フィルム・アンデバンダン/アートシアター新宿文化}
III 若松プロダクションと創造社の時代
{若松プロダクションとの出会い/『胎児が密猟する時』/『堕胎』『避妊革命』/『日本暴行暗黒史 異常者の血』/『銀河系』/『犯された白衣』/創造社と『絞死刑』/『性地帯/セックスゾーン』/六八年/鈴木清順問題共闘会議/出産映像/『性遊戯』/日大芸闘委とのかかわり/須賀と白鹿/『新宿泥棒日記』/『狂走情死考』/『女学生ゲリラ』}
IV 第二次『映画批評』そして『略称・連続射殺魔』
{批評戦線の結成/『略称・連続射殺魔』/『ゆけゆけ二度目の処女』/『痴女/夢幻地獄』『噴出祈願/15才の売春婦』/『性賊/セックスジャック』/第二次『映画批評』/中平卓馬/『美術手帖』の連載対談/カンヌ映画祭}
V 『赤軍―PFLP・世界戦争宣言』
{パレスチナへ/報道映画と報道論/赤バス上映隊/革命映画の理論/連合赤軍事件/リッダ闘争/世界革命戦線情報センター/『赤―P』をめぐって/窮民革命論/沖縄での上映/アイヌ―シャクシャイン像事件/『天使の悦惚』/日大映研を総括する}
VI 越境―日本赤軍―パレスチナ
{『赤―P・その2』/日本赤軍の再編/日本の運動との連帯/レバノン内戦/イスラエルのレバノン占領/サブラ・シャティーラの虐殺/その後のアラブの解放闘争/その後の日本の運動と映画について/逮捕と強制送還/パレスチナの現在/新たな映画作りに向けて}
あとがき 反時代の申し子たちへ
足立正生年譜
足立正生フィルモグラフィー
書誌一覧