2006年　22.1×29.0　P167

“維新の年に生まれ、師・岡倉天心の遺志を継ぎ、明治・大正・昭和の九十年を生きた大観。
雲間に聳える富士、色鮮やかな桜、日輪に栄える鶴の群れ。
近代日本画の泰斗が作品に託したもの、それは〈美しい日本のすがた〉であった。”（表紙紹介文）

目次：
大観先生と私（平山郁夫）

〈明治〜大正初期〉維新に生まれて
　日本画をつくる、日本画を変えるという意気軒昂なエネルギー（古田亮）
　生涯の指針となった岡倉天心の理想主義（古田亮）
　朦朧体という模索時代をへて（古田亮）
　近代絵画の魅力を放つ瀟湘八景（古田亮）
　【伝記】「大観」への道
　インドに学び、インドに残す（佐藤志乃）
　明治維新までの日本画の流れ

〈大正〜明治初期〉遺志をついで
　伝統への回帰と超越と（古田亮）
　東洋思想と大観（古田亮）
　大正の琳派ブームの中で（古田亮）
　空気や光が際立つ水黒画へ（古田亮）
　「生々流転」を解く10のキーワード（古田亮）
　帝室への敬愛と権威と（大熊敏之）
　もう一つのまなざし―花鳥図（池田博子）
　【伝記】「大観」への道
　還暦の日を迎えて（池田博子）

〈戦前〜晩年〉無窮を追う
　愛する日本の風土の中で（大熊敏之）
　海に因む十題　山に因む十題　―戦闘機になった作品（大熊敏之）
　変わる富士、変わらぬ富士（大熊敏之）
　【伝記】「大観」への道
　大観の交遊録

〈意匠、道具、愛蔵品〉大観の横顔
　【大観の意匠】
　　清水六兵衛と大観（佐藤志乃）
　【大観の道具】
　　名墨との出会い（野本淳）
　　落款と印章
　【大観の愛蔵品】
　　鉦鼓洞を飾った軸
　　古画・骨董
　　竹工芸

祖父の想い出（横山陸）

大観を支えた匠たち
　｛筆　宮内市松／越前和紙　岩野平三郎／表装　寺内銀次郎・新太郎｝

日本画」の代表者　―近代美術史のなかの大観（佐藤道信）
年譜と主な作品
大観山人
漢仙画伯の忘れ物（横山隆）
横山大観と出会える主な施設

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