2014年 四六判 P246 帯付 カバー端ヤケ
2014年 四六判 P246 帯付 カバー端ヤケ
映画監督・篠田正浩と、建築家・若山滋の二人による対談。
“AKBからアマテラス。聖徳太子・道真・将門・義経・信長・阿国など。日本文化はアイドル(偶像)によって形成されてきた。”(帯文)
“…この本の話者である映画監督と建築家は、比較的近い親戚であり、これまでいろいろと議論し触発し合ってきた。〈略〉二人とも年をとってきたので、一度徹底的に話し合って、その記録を残しておこうということになった。
〈略〉
AKBから始まって、出雲阿国、源義経を経て、アマテラスにさかのぼり、仏教と天皇を巻き込んで、日本文化史を総覧し、映画と建築の空間論に収束した。再構成によって、ひとつの背骨が見えてくる。列島の歴史を貫く偶像と怨霊の山脈。
芸能論のような、建築論のような、都市論のような、文化論のような、哲学書のような、歴史のような、あるいは人名事典のような……奇書であるかもしれない。…”(本書「まえがき」より)
目次:
まえがき
プロローグ AKB・ジャニーズ・韓流
第一幕 アイドルの源流
{篠田家のDNA/日本人の無意識/仏像(偶像)崇拝の国/天皇というアイドル/幕間・1}
第二幕 アイドルとアバンギャルド
{サルトルと近松/東京駅と帝国ホテル/ジョン・ウェインから吉田拓郎まで/幕間・2}
第三幕 偶像と怨霊
{アマテラスの登場/万葉と伊勢は反仏教/民族と文化の日本素/仏教は中国を超えて/幕間・3}
第四幕 世界観と好奇心
{家持・頼朝・家康/信長・利休・秀吉/光悦・日蓮・芭蕉/宣長・源内・北斎/幕間・4}
第五幕 芸能の空間
{神殿から河原へ/劇場の誕生/書物と映画/幕間・5}
第六幕 映画の都市
{小津安二郎の建築論/黒澤明の望遠レンズ/映画館とアール・デコ/幕間・6}
エピローグ 尖閣・資本・アイドル
幕が下りて
あとがき