1990年 四六判 ソフトカバー P207 帯および函背少ヤケ
1990年 四六判 ソフトカバー P207 帯および函背少ヤケ
“途絶えることなく続く声
絶対への渇望とその不可能性の深淵に、果てし無く雪崩れてゆく近代-世紀末。この病める意識からの脱出という類例のない試みを生きた男 ―吉田健一。
吉田健一の作品世界に斬新な思考の可能性を見出す四人の気鋭の論者による興奮と幸福のエクリチュール。”(帯文)
丹生谷貴志、四方田犬彦、松浦寿輝の三人による、吉田健一をめぐる文章と、柳瀬尚紀が吉田の文体を真似たという「フィネガンのお通夜(フィネガンズ・ウェイク)」の部分訳を収録。
目次:
奇妙な静けさとざわめきとひしめき(丹生谷貴志)
『変化』をめぐる断章(四方田犬彦)
「その日は朝から曇つてゐたですか、」(松浦寿輝)
フィネガンのお通夜(ジェイムズ・ジョイス 訳:柳瀬尚紀)
『吉田健一頌』のために(清水徹)