1977年 A5判 P246 函元パラ・函・帯ヤケ汚れ、少イタミ 本体元パラ僅イタミ 小口僅時代シミ 付録小冊子「初版書評集」付
1977年 A5判 P246 函元パラ・函・帯ヤケ汚れ、少イタミ 本体元パラ僅イタミ 小口僅時代シミ 付録小冊子「初版書評集」付
“賢治をめぐる従来の誤った伝説や礼讃を排し、めざましい論理の展開で高く評価された賢治論に、その後の遺稿調査などで明らかになった事実関係上の修正を施して、補註・追記と付録を加えた待望の増補改訂版”(帯文)
目次:
増補改訂版はしがき
読者への意見
序論
{はじめに/詩人の分裂/雨と果実}
風の又三郎は誰か
{雨と果実(承前)}
よだかはなぜみにくいか
{よだかとジョバンニ/自己犠牲の問題/自己の死}
七つ森から小岩井まで
{詩と記録/一九二二年一月・みぞレと雪/修羅の掲き/記録性の彼方へ}
小岩井から……小岩井へ……
{予断的余談/詩人の営為/二つのオブセッション(1)(2)/インテルメッツォ/折り返し点の隠蔽/幻の共同体/決算表の彼方}
とし子の死* あるいは受難劇
とし子の死** 詩の終焉と回生
{視線の成立/綱の上の転回/夜のはじまり/夜の収束/詩の終焉/虚構の偏在へ}
ホモイの劫罰
{時間と色彩/情熱と受苦/将軍ソンバーユーは誰か/ホモイの賞罰}
〔付録〕『風の又三郎』はどのようにできたか
初版おぼえ書き
付録小冊子「『宮澤賢治の彼方へ』初版書評集 付・著者感想」(北川透、山本太郎、恩田逸夫、寺田透)