2006年 A5判 P231 カバー僅スレ
2006年 A5判 P231 カバー僅スレ
叢書記号学的実践
“あらゆるラテン詩にはアナグラムが潜む……
あるいはむしろ「アナフォニー」、《与えられたひとつの語に含まれる音節のいくつかを模倣する》形式が。
そこからやがて「イポグラム」という用語が浮上する。
詩行に秘められた語を探し出す果てしのない作業に憑かれたソシュールの、執念のノートは百余冊に及び、千行以上の詩の音節がひとつずつ分析さ てゆく。
《作品中の諸々の語は先行する他の語に由来するのであり、形成しようとする意識によって直接選択されるのではない。》
近代言語学=構造言語学の祖として知られるソシュールが、〈テーマ―語〉を取り囲み反復する無数の響きを追って深みを向かう足どりを、碩学スタロバンスキーが、その透徹した読解によって検証する。”(カバー裏紹介文)
目次:
日本語版への序文
緒言
「反復への心がけ」
二重音とマヌカン
起源の問題
増殖
証明の継続
反響
原注
訳注
訳者後書き