昭和60年 四六判 P235 カバー端僅イタミ、内側時代シミ 天・小口少汚れ 遊び紙僅汚れ
昭和60年 四六判 P235 カバー端僅イタミ、内側時代シミ 天・小口少汚れ 遊び紙僅汚れ
“美の一瞬の光芒を求めて
倦きもせず身辺雑詠・生活の実感を歌うことで繁栄してきた現代短歌の生ぬるい安全地帯を剔抉する”(宣伝文)
目次:
I 古今集と現代短歌
蛬いたくなゝきそ/古典と現代の“花”/流砂の中で―俊成と定家
II 季花短歌彩(ころもよしたんかのいろどり)
紅と黒(茂吉)/緑と白(葛原)/緋と黄(村木)/灰と朱(中城)/紺と青(寺山)/桃と杏(史)/紫と橙(柊二)/光と影(山中)/明と暗(浜田・春日井)/水と藤(安永他)/金と銀(塚本)/血と闇(迢空)
III 斎藤茂吉と北原白秋
地上の茂吉・地下の茂吉/茂吉秀詠『白き山』/三色旗の旗手
IV 中城ふみ子と寺山修司
ゴモラの百二十日/死の朝―中城ふみ子追悼/中城ふみ子について/風のやうに/さむき視野/父還せ/水晶仏と薔薇 ―寺山修司追悼/隠れんぼ/われに五月を/同じ谷間 ―『われに五月を』
V 祈りの歌・翳のある歌
祈りの歌/翳のある歌 (・1 真紅の耳 ・2 澄んだ目 ・3 星と狂気と ・4 月蝕のひと)/球体の幻視者 ―葛原妙子/沼の底の悲鳴 ―塚本と寺山/遠い潮騒 ―「ジュルナール律」のこと/暗い海辺のイカルスたち
VI 対談・前衛短歌開花の背景(中井英夫、三枝昂之)
あとがき