2010年6刷 文庫判 P314
2010年6刷 文庫判 P314
“「外なる世界と内なる世界、外なる法則性と内なる道徳性との間に横たわる深淵は、ただ自由な魂だけがこれに橋をかけることができる」(本書「あとがき」より)。刊行後100年以上経つ現在も、まばゆい光芒を放ち続ける、シュタイナー全業績の礎をなしている認識論哲学。社会の中で否応なしに生きざるを得ない個としての人間は、個人の究極の自由をどこに見出すことができるのか。また、思考の働きは人類に何をもたらすのか。シュタイナー四大主著の一冊。”(カバー裏紹介文)
目次:
一九一八年の新版のためのまえがき
初版の第一章 あらゆる知識の目標
【第一部 自由の哲学】
第一章 人間の意識的行為
第二章 学問への根本衝動
第三章 世界認識に仕える思考
第四章 知覚内容としての世界
第五章 世界の認識
第六章 人間の個体性
第七章 認識に限界はあるのか
【第二部 自由の現実】
第八章 人生の諸要因
第九章 自由の理念
第一〇章 自由の哲学と一元論
第一一章 世界目的と生活目的 ―人間の使命
第一二章 道徳的想像力 ―ダーウィン主義と道徳
第一三章 人生の価値 ―楽観主義と悲観主義
第一四章 個と類
【第三部 究極の問いかけ】
第一五章 一元論の帰結
付録
訳者あとがき
文庫版のための訳者あとがき