2010年5刷 文庫判 P258
2010年5刷 文庫判 P258
“ミシェル・フーコーをして「今世紀で最も重要な思想家のひとり」と言わしめたジョルジュ・バタイユは、思想、文学、芸術、政治学、社会学、経済学、人類学等で、超人的な思索活動を展開したが、本書はその全てに通底・横断する普遍的な〈宗教的なるもの〉の根源的核心の考察を試みる。その視線が貫いていく先にある宗教の〈理論〉は、あくまで論理的な必然性まで突き詰められたものであり、矛盾に満ちた存在〈人間〉の本質を、圧倒的な深みをもって露呈させる。バタイユ死後に刊行された、必読のテクスト。”(カバー裏紹介文)
目次:
本書はどこに位置づけられるか
緒言
第一部 基本的資料
I 動物性
II 人間性と俗なる世界の形成
III 供犠、祝祭および聖なる世界の諸原則
第二部 理性の限界内における宗教(軍事秩序から産業発展へ)
I 軍事秩序
II 二元論とモラル
III 媒介作用
IV 産業の飛躍的発展
……とみなす者へ
付録 総体を示す図表および参照文献
註
意識の経験・宗教性・エコノミー ―解題に代えて
文庫版あとがき