2010年5刷 文庫判 P528+索引P19
2010年5刷 文庫判 P528+索引P19
“ニーチェは44歳(1888年)の誕生日に自伝『この人を見よ』の執筆を開始した。精神錯乱に見舞われる前年、『ヴァーグナーの場合』『偶像の黄昏』 『反キリスト者』『ニーチェ対ヴァーグナー』などとともに、悲劇の前の多産を象徴するような一冊であった。脱稿から20年後に曲折をへてようやく出版されるに至った本書は、晩年のニーチェの思想とその形成過程を知るための必読文献である。また、若き日のニーチェが「回想」ふうに書き残した文章を編集した『自伝集』を併載する。”(カバー裏紹介文)
目次:
序言
なぜ私はこんなに賢明なのか
なぜ私はこんなに利口なのか
なぜ私はこんなに良い本を書くのか
悲劇の誕生
反時代的考察
人間的な、あまりに人間的なもの
曙光
喜ばしき知識
ツァラトゥストラはかく語った
善悪の彼岸
道徳の系譜学
偶像の黄昏
ヴァーグナーの場合
なぜ私は一個の運命なのか