1989年 四六判 P322 帯端イタミ、背ヤケ カバー背僅ヤケ、内側時代シミ
1989年 四六判 P322 帯端イタミ、背ヤケ カバー背僅ヤケ、内側時代シミ
“強烈な一個性の全体像
怪異小説集『雨月物語』の作者にして富裕な商家の若旦那。浮世草子を手がけ、破産後は医者、国学者―。
覚めながら夢みる、怪異、雄勁、韜晦の人、上田秋成をさぐりつつ、物語空間の誕生を立体的に解く。”(帯文)
目次:
I
ロマン的想像力の系譜
II
「引き物語」的方法について
言葉の同質異形 構想と展開のバリエーション
ザインの黄金 『貧福論』をめぐる一断想
III
「悪」とその絶対値
歴史の落丁と物語の乱丁 上田秋成の『歌のほまれ』と『鴛央行』をめぐって
夢の対話篇 春雨物語『目ひとつの神』の幻視界
IV
性格悲劇としての「笑い」 上田秋成の初期浮世草子
政子淫乱 「物語」の流産をめぐって
V
古道信仰と古代幻想 秋成・宣長における二つの国学的世界像
あとがき
初出一覧