1988年 四六判 ソフトカバー P260 カバー少クスミ、端僅イタミ 小口僅時代シミ
1988年 四六判 ソフトカバー P260 カバー少クスミ、端僅イタミ 小口僅時代シミ
宗教的遊行民、俳諧や西鶴の文芸、歌舞伎や浄瑠璃といった芸能など……中世から近世へと連なる、定住的な生活空間の外にある「悪場所的なもの」「遊行的なもの」を論じる。
目次:
序章
道行の時空
I
遊行的なるもの
遍路排斥すべし
現代流民考
遊行の時空 遊行民・連歌師・芭蕉
II
伝承の創造的回復 西鶴諸国ばなし・笛吹川・吹越の域
負の呪縛から 常陸坊海尊・かさぶた式部考
痴の弁慶
土俗・狂気・ユーモア
III
悪場所論おぼえがき
悪場所の秘儀 虚構の性
女形、その虚構の性の美
なり瓢風に揺らるゝ
まがひもの 近松門左衛門
幽霊の変貌 東海道四谷怪談の方法
幕末転形期の芸術 絵金の芝居絵
あとがき