2011年 11.1×16.0 P325 カバー上端僅イタミ ページ複数ヶ所に鉛筆引き線消し跡(筆圧痕)
2011年 11.1×16.0 P325 カバー上端僅イタミ ページ複数ヶ所に鉛筆引き線消し跡(筆圧痕)
“埋もれていたモノが、新しい中世を語りだす。
日本中世史研究をリードしてきた三人が、歴史学と考古学の交点に拓かれる巨大な問題領域をこもごもに指摘する白熱の討議の記録。いまさらに新鮮な問題提起。”(帯文)“
“文献史料が沈黙する空白を破って、発掘された遺物や遺構が、見慣れぬ歴史世界を鮮やかに示す。三人の中世史家は胸躍らせて、未踏の問題領域を、その巨大さを議論しあう。埋められた銭の不思議さ、列島の枠を超えて異域と通じ合う北の世界の意想外の深さ―都市、交通、富、遍歴……、多様な問いをえぐりだすいまなお先鋭な問題提起の書。”(カバー裏紹介文)
目次:
まえがき
I 銭―経済・権力・「富」
銭百文は何枚か/なぜ埋められたか/鐚と撰銭と贋金
II 北―海・交通・「日本」
北方世界と「日本」/コラム 沈黙を破る北の中世/北への視角/アイヌと「蝦夷地」/港町・城下町/北の産物/海の支配者/謎に満ちた世界
III 鉄―技術・遍歴・「東と西」
製鉄の東と西/中世の「平民製鉄」/鋳物師の技術/鍛冶は何をつくったか/焼きもの―史料に出てこない世界/技術·職人遍歴
IV 歴史学と考古学
文献に出ない世界へ/科学史・技術史・考古学との共同/地下の中世都市/考古学と歴史学
解説―沈黙する資料(藤原良章)