2012年 四六判 P310 帯折れ跡 カバー端僅イタミ
2012年 四六判 P310 帯折れ跡 カバー端僅イタミ
“心揺さぶる熊井映画には、欠かせない人物がいる。それは、監督がつねに意見を求め、シナリオの協力をあおいだ妻だった。
夫と二人三脚で駆けぬけた著者が、様々な人たちとの出会いと、製作エピソードを中心に、かけがえのない日々を今ふりかえる。”(帯文)
第1章 二人のめぐりあい―縁結びの芸術家たち
{福沢一郎氏と絵画の世界/ジャン・コクトーI―映画「オルフェ」/ジャン・コクトーII―『月下の一群』の中の詩}
第2章 波乱万丈の十数年―監督人生のスタート
{新婚生活のスタート/川喜多かしこ夫人と海外映画祭/「黒部の太陽」と出会うまで/太田六敏氏、そして「地の群れ」「忍ぶ川」「朝やけの詩」/「朝やけの詩」をめぐる人々/田中絹代さんと「サンダカン八番娼館・望郷」}
第3章 広がり、深まるテーマ
{「天平の甍」の実現まで/「ひろしま」の現場体験、初心にかえる「日本の熱い日々 謀殺・下山事件」/「海と毒薬」と『錦繍』/ガルシア=マルケスと「海と毒薬」/「千利休 本覺坊遺文」と「式部物語」/遠藤文学の集大成の「深い河」/岸田今日子さんと「愛する」/ベルリン国際映画祭、「地の群れ」から「日本の黒い夏 冤罪」まで/黒澤明監督の形見「海は見ていた」
第4章 この世を超えて
{吉村昭氏と「破獄」/亡きあとも一心同体}
第5章 忘れえぬ人々
{五所平之助氏と俳句と天の星/岡本太郎氏と「芸術」/大橋鎭子さんと『すてきなあなたに』/池波正太郎氏と食べ物、そして猫/塚本邦雄氏の短歌を超えた世界/辻邦生氏と創作の秘密、そして山本安英さん、樺山紘一氏/志村喬氏と「お吟さま」をめぐる人々/森茉莉さんと夢みる人生、そして「天平の甍」/田辺聖子さんとポプリ/熊井啓と『シェイクスピアの故郷』/モーリス・メッセゲ氏とコクトー}
あとがき