2006年2刷 四六判 P268 カバー僅汚れ、端少ヤケ
2006年2刷 四六判 P268 カバー僅汚れ、端少ヤケ
“五月雨や尾をだしさうな石だうろ おばけずき鏡花”(帯文)
「おばけずき」を自認し多くの怪異小説を残した泉鏡花の作品群に見られるモチーフや特徴とともに、鏡花自身の嗜好や生い立ち、百物語怪談会への参加、柳田國男らとの交流、同時代の文学や社会の風潮など、影響を及ぼしたとみられるさまざまな事象をとりあげ、「怪異」という観点から鏡花作品を読み解く。
目次:
序章 なぜ今、鏡花と怪異を語るのか
第一章 「おばけずき」鏡花
第二章 百物語の黄昏―鏡花の百物語小説二つ
第三章 「海異記」―実話から怪異小説
第四章 茸の怪異
第五章 幻のユートピア―女たちの異界へ
第六章 モダン東京に怪異あらはる
終章 鏡花にとって怪異とは何だったのか
あとがき
参考文献