昭和22年 B6判 P300 裸本 全体に経年によるヤケ、汚れ、イタミ P271下端折れ跡 P273下端少破れ
昭和22年 B6判 P300 裸本 全体に経年によるヤケ、汚れ、イタミ P271下端折れ跡 P273下端少破れ
明治から昭和にかけて活動した新派俳優・井上正夫の、少年時代から戦後までを回想した自伝。
目次:
砥部焼の村
生ひ立ちの記/村芝居の小名優/放浪の門出/成美団の「百万円」/新派劇の魅力
旅役者の下廻り
弟子修業/生人形の苦労/芸名井上政夫/旅芝居の舞台
大部屋時代
大部屋昇進/悪写真の話/初恋の話/道頓堀半蔵/東山暁の狂人
上京前後
最初の座頭/先代村田正雄/高松の思ひ出/東京への憧れ/松山の母/東京の初舞台
中洲の真砂座
真砂座の舞台/戦争芝居流行/幹部待遇/恩師高田實/伊予訛りの悩み
新派劇全盛時代
出世芸「女夫波」/贔屓筋と役者/「うどん会」の話/私の結婚/疑惑との闘ひ
真砂座から新富座へ
舞台上の写真/新富座へ移る/損失の多い年/嫉妬から都落ち
京都と大阪
大谷竹次郎氏を知る/弁天座騒動/「お剃刀」の話
新時代劇協会
新劇運動の烽火/有楽座公演/左団次と井上/天狗の鼻/船小屋温泉
連鎖劇前後
役者の妻/連鎖劇の話/浅草の客/高田實逝く
本郷座の頃
学生ファンの話/馬と私/第二軍出発
新派第二軍
創作劇開拓/「酒中日記」上演/長所と短所
映画への転向
「国際活映」の誘ひ/渡米と写真/第一作「寒椿」
初期「蒲田」時代
よく働いた年/奥州唖の旅/失敗だらけ/「大地は微笑む」
「将門」前後
物足りぬ年/「将門」上演/不入りの新記録
新派劇復興
「蒲田」全盛の頃/「富岡先生」と「父」/「一筋道」時代/伊井蓉峰逝く
中間演劇誕生
無為三年/「海鳴り」の演出/山口俊雄と岡田嘉子
井上演劇道場
新派劇五十年/岡田嘉子越境事件/井上商店破産/去り行く子等/戦争と演劇人
終戦後の私
故山の錦/老兵大いに笑ふ
巻末に