昭和61年 四六判 P245 帯付 カバー角少イタミ 天・小口時代シミ多
昭和61年 四六判 P245 帯付 カバー角少イタミ 天・小口時代シミ多
“病身のため娘と別居、良人は背信による別所帯―重病にあえぎながら、歌作を命として、親友原阿佐緒とは対照的な孤独を生きた近代女流歌人の壮絶な人生。”(帯文)
“葭子の生涯には〈近代〉の影が色濃く漂っているように思う。日本の近代=貧困と日常生活レベルで向き合っていたのは女性だったろう。アララギ時代からの葭子は、女の日常の細部を虚飾のない表現で鮮やかに切り取っている。そこから一時代を生きた女性像が生なましく浮びあがってくる―阿佐緒と対照させながら、まるで地を這うように生きた葭子を描いてみたいと思った。(著者あとがきより)”(帯裏紹介文)