2007年初版 A5判 ソフトカバー P201 帯僅クスミ
2007年初版 A5判 ソフトカバー P201 帯僅クスミ
“甦らせた!超合理的実戦武術
打撃力分析実戦や自由攻防試合実験等によって、失われた本来の内家拳を再創造―。著者ならではの情熱をもって試みた数々の記録を収録。”(帯文)
目次:
序にかえて
貴生内功武術論……「純粋内家拳」再創造への道(笹尾楊柳)
第1章 失われた実戦内家拳の再創造を!
一 内家拳の本質はどこにあるのか? {内家拳の現在/「発勁」は万能ではない/内家拳の本質}
二 中国武術は近代スポーツへとならなかった {生死を賭けた技術/何より気構えのこと/名人伝説と掛け試し/疑似科学的武術論/ロマンと神秘と国家}
三 「気」、そのまやかしと真実 {「気功」は中国の分化そのもの}
四 楊式太極拳はなぜ使えない?
第2章 最強の技とは? 純粋内家拳の攻撃と防御
一 技であり、技でない
二 攻撃の技 {「手」の技/「脚」の技}
三 「構え」と「間合い」 {内家拳の構えとは?/間合いはTPOで限りなく変化する/崩しやフェイント/攻め技の基本パターン}
四 聴勁という名の心理戦 {受動、化勁/聴勁/後の先/意識の間(魔)を逃さない}
第3章 「ひとり歩き」する波動の謎
一 「勁」の本質を探る {本当にできるのか?}
二 崩拳の極意を解明する {ゼラチンボールの打撃実験/実験/実験結果の分析/追加実験……さらなる解明に挑戦する}
第4章 内家拳の試合実験
一 「3種類の試合」が理想
二 護身の試合 {試合の真剣味を高めた血糊ナイフ/できる護身とできない護身}
三 武器の試合 {槍は武器の王か……意外な実験結果から/武器試合の総括}
四 徒手の試合
第5章 内家拳に未来を求めて
一 外から見る内家拳と内から感じる内家拳
二 純粋内家拳に何を求めるか?
付録 「拳刀一致」 中国武術の試斬り記録
一 「武器は手の延長」の例えを検証する {刀と手を繋ぐ/なぜ、中国武術で試斬りなのか/日・中・洋の刀剣の比較/「境地」を映す鏡としての試斬り/套路と対練の架式で仮標を斬る/内家拳試斬り術の試み/内家剣術の妙味について}
二 内家剣の核心とは何か {日本剣法と内家剣術との比較/手の内について/素朴な試斬りの覚書/不思議な現象/その一瞬の表情の分析/「なぜ斬れるのか」を考える}
おわりに
佐藤貴生先生と学んだこと(田中徳治)