1991年　14.3×22.0　P240　表紙少ヤケ、クスミ

全240ページのうち特集172ページ

目次：
【新連載　西洋書物事始】　写字生のイコノグラフィー（高宮利行）
【カフカのかなたへ３】　八つ折と四つ折（池内紀）
【耳目抄106】　秋の梅、冬の撫子（竹西寛子）
【詩】
　動物園の昼さがり（田村隆一）
　妹（佐々木幹郎）
　五億五千万年前の海辺で或るオウムガイが見た夕暮（松浦寿輝）
【食客風雲録11】我々は無論20歳代（草森紳一）

特集：ケルト　源流のヨーロッパ
【ケルトの歴史】　ケルト民族の歴史と社会（大久間慶四郎）
【ケルトの巨石文化】　コーンウォールに生きる「島のケルト」（井村君江）
【ケルトの神話】
　戦士・王者・救済　ケルト文化のインド・ヨーロッパ的諸相（松村一男）
　アーサー王伝説にみるケルト　映画『エクスカリバー』をめぐって（高宮利行）
【ケルトの世界観】
　ドルイド　不死性の信仰とその知識（ピゴット　訳：辺見葉子）
　ケルトの来世観（マッカーナ　訳：松田幸雄）
【ケルトの書物】　中世修辞学とケルト　『ケルズの書』によせて（Ｕ・エーコ　訳：塚田孝雄）
【ケルトの風景】　カラー図版構成　ケルティック・ワンダーランド（文・写真：鶴岡真弓）
【異人ケルト】
　ギリシア・ローマから見たケルト人（カエサル、シクロス、ストラボン、アテナイオス、アイリアノス　訳：松村一男）
　猿のようなケルトの肖像（谷内田浩正）
【再生するケルト】
　ケルト、長き黄昏の後に（鶴岡真弓）
　インタヴュー　現代ケルトの歌姫　グィドーの浜辺にて（エンヤ　インタヴュアー：鶴岡真弓）
【ヨーロッパとは何か】
　ケルト世界とヨーロッパ　よみがえるケルトの伝説（中木康夫）
　対話　ふたつのヨーロッパ（中沢新一、鶴岡真弓）

コラム　ワールド・カルチュア・マップ
【アメリカ】一九九〇年度ベストフィクション（越川芳明）
【フランス】他者への視線、自己への視線　ピカソとレリス（谷昌親）
【イギリス】パタゴニアから雲南へ　チャトウィンの世界（加藤光也）
【ドイツ】タテガミ狼とトロイメライ　ブリギッテ・クロナウアーの不思議な世界（河野みどり）
【ソ連・東欧】ソ連映画の光と影　最近の話題作二本（沼野允義）
【ラテンアメリカ】疎外され反逆する分身のコラージュ　―フスト・ナバーロ『関係のある事件』（稲本健二）
【幻想】ラヴクラフト生誕百年（大瀧啓裕）
【ＳＦ】モーダスの迷宮　ギブスン＆スターリング共作長編『ザ・ディファレンス・エンジン』（巽孝之）

【今月の作品】
【われ発見せり】這い回る悪魔（小池寿子）