1979年3版、1977年初版　四六判　P310　、P367　各巻ビニールカバースレ、カバー背ヤケ、本体天少汚れ、裏遊び紙下角シミ汚れ　下巻ビニールカバー下端切れ、カバー僅剥がれ

“文化人類学の泰斗が、1930年代ブラジル奥地での豊富な体験によって、その民族誌的知見を集成する。この主題を軸に、第二次大戦下のフランス脱出、少青年期の回顧、南アジア旅行の印象などを通して、思想形成の自己史を重層的に吐露した名著。愛弟子による刻苦の邦訳、著者来日を機に遂に成る。”（上巻帯文）

“ブラジルでの広汎な調査旅行と考古学的関心のなかで著者が培った、斬新な文化認識の方法は、現代思想界に鮮烈な衝撃を与えた。著者は、文化の幾つかの徴候の吟味を通して隠れた意味の解読に努め、ユニークな「熱帯」の比較文明論を展開して、この名著を結ぶ。愛弟子が十二年を費やした鏤骨
の邦訳、遂に成る。”（下巻帯文）

目次：
【上巻】
二十二年ののちに　―レヴィ=ストロースにきく―（川田順造）

悲しき熱帯
　日本の読者へのメッセージ
　第一部　旅の終り
　第二部　旅の断章
　第三部　新世界
　第四部　土地と人間
　第五部　カデュヴェオ族
訳注

【下巻】
　第六部　ボロロ族
　第七部　ナンビクワラ族
　第八部　トゥピ＝カワイブ族
訳注
参考文献一覧
訳者あとがき