1972年　14.8×22.0　P330　表紙および小口イタミ、ヤケ、汚れ　表紙数ヶ所に開きグセ

目次：
【一之章　秋成俯瞰】
秋成の物語（寺田透）
走るやさしさ（川村二郎）
幻語の構造　雨と月への私注（種村季弘）
秋成・詩的実験者として（松田修）
わたしの中の秋成その優しさ（鷲巣繁男）
秋成小見（平井呈一）
小説の発生（中村博保）

【二之章　雨月春雨考】
意富加牟豆美　秋成序説（高橋睦郎）
秋成無慙（秦恒平）
雁のまれびと　「蛇性の婬」私考（山中智恵子）
秋の〈怨〉と〈殺〉　吉備津の釜をめぐって（馬場あき子）

【三之章　秋成論叢】
秋成の怪異（郡司正勝）
怪異認識の位相　雨月物語と能と（長尾一雄）
白峯紀行（谷川健一）
秋成と鏡花（三田英彬）
執念物語ざま秋成そらごと（藤井貞和）
雨月の恠異に触れて（菅原孝雄）
上田秋成　その病誌的側面（宮本忠雄）
死首のゑがほ（嵐山光三郎）
身内の秋成（加堂秀三）
白雲に心をのせてゆくらくら　―騒がしき鵺の声（草森紳一）

【四之章　秋成喚魂】
青き菊の主題（塚本邦雄）
植物王國　秋成への木霊（吉増剛造）
霊　雨月物語カラノ映像（中川信夫）
怪奇草双紙考（編：種村季弘）

【五之章　秋成考・秋成像】
雨月物語片影（山口剛）
あさましや漫筆（佐藤春夫）
近代文系の誕生（保田與重郎）
秋成私論（石川淳）
雨月物語について（三島由紀夫）
いくつかの回想と疑問（阿部知二）
秋成の『小説の美学』（佐伯彰一）
泉鏡花と上田秋成（村松定孝）
上田秋成の晩年（岡本かの子）
上田秋成（林芙美子）

〈雨月物語〉拾遺（溝口健二）

年譜