昭和38年　四六判　P241　カバーイタミ、ヤケ、スレ、汚れ　小口ヤケ、シミ汚れ

“コンゴの奥地イトゥリの大森林に、今なお原始そのままの神秘につつまれて生活する世界最小の民族ピグミー―彼らの奇怪な神や風習　素朴な思考や行動には文明世界に住むわれわれに　ふしぎな感銘と安らぎをあたえるなにかがある　鋭く温かい学者の眼がとらえた異色の記録”（カバー袖紹介文）

目次：
第一章　イトゥリの大森林
　｛この素晴らしい世界／ピグミーの記録／〈森の男〉の刻印｝
第二章　部落
　｛再会／われらみなピグミー家族／二つの死｝
第三章　ふたたび森へ
　｛行進／小屋づくり／驟雨／祭りの準備｝
第四章　モリモ
　｛本体みたり／心にせまる哀愁／〈森〉はわれらの神｝
第五章　狩り
　｛セフー老人の抜け駆け／没収｝
第六章　ピグミーの法律
　｛近親相姦―ケレモークとケンゲの場合―／こそ泥／姉妹交換制度｝
第七章　ピグミー対ニグロ
　｛ほら話／女難｝
第八章　エリマ―女子の成人式
　｛火の踊り／男女同権／ムコを選ぶ娘たち｝
第九章　新婚オムニバス
　｛良妻になったお転婆娘／ケンゲ兄妹の結婚｝
第十章　ヌカンビ―男子の成人式―
　｛割礼／タブーと折檻｝
第十一章　調査旅行
　｛お伽にあらわれた二人の娘／暗黒大陸の心臓部／ケンゲとキリスト教｝
第十二章　蜂蜜の季節
　｛ピグミーとモデル部落／蜂蜜と狩り／松葉杖／蜜・森・月に酔う／分裂―そして仲直り｝
訳者あとがき